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畑に生えた雑草、どうせなら活用してみます?

みなさんこんにちは。
のはら菜園のかーくんです。

5月に入って暖かい日が数日続くと、畑には沢山の雑草が生えてきますよね。
まだ小さいから、、、と思って見て見ぬふりをしていたら、アッという間に野菜の背丈を通り越して、むしろ主役顔をし始める雑草たちです。
そんな厄介な雑草たちですが、どうせ引き抜いたり、刈ったりして労力を使うんだったら、何かに有効活用してやりたいですよね。
そこで、雑草達の活用法を紹介したいと思います。

”雑草”と一言で言っても、様々な種類がありますよね。
地を這うもの、上に伸びるもの、やたら根が太くなって抜けないもの、などなど沢山の種類があります。
比較的活用しやすい雑草としては、”地を這う雑草””上に伸びる雑草”かなと思います。
全部が全部、何が何でも活用していこう!って訳ではなく、まあ簡単に使えるものは使ってみようか?という軽いスタンスなのでご了承ください。
ちなみに、根が太い雑草達は、根が残っていると何回でも生えてくるので、根気よく刈り取り続けるか、スコップでごっそり掘り返すか、根まで枯らす除草剤がオススメです。

活用1 敷き草として使う

これは主に葉が長めのイネ科雑草が使いやすいですが、刈り取ったり、引き抜いた雑草を一度枯らしてから、敷き草として活用する方法です。
ちょうど今の時期(5月上旬)は、なす、トマト、ピーマンなどを植え付ける時期になりますが、もしマルチを使用せずに植えられているのなら、その株元に敷き草として使ってみてはいかがでしょうか?
敷き草の効果としては、乾燥の抑制、雑草発生の抑制、泥跳ねの防止、若干の保温、土壌微生物の活発化、などが期待できます。
他の敷き草活用シーンとしては、スイカを栽培するときに敷いて、汚れ防止に使うなども考えられますね。

活用2 畑に混ぜ込んで使う

家庭菜園をされている方の中で、”発酵鶏糞”や”牛糞たい肥”などはちょっと臭いが強いし、周辺住民さんへも迷惑がかかるから、使用していなくて、化成肥料をメインに使っている方もおられると思います。
住宅に近い場所ではその配慮が正解だと思いますし、私自身も住宅に近い畑では、出来るだけ臭いの強い資材は使用を避けて、使うにしてもすぐに畑にすき込んで、臭いが極力出ないようにしています。
ですが、化成肥料ばかりでは、有機質が不足しがちで土壌が瘦せていくという側面もあります。
そこで、畑に有機物を少しでも足すという事で、雑草を畑に混ぜ込んで使うのはいかがでしょうか?
土の中に住んでいる微生物たちは有機物を分解しながら増えていき、その活動の中で土の状態を良くしてくれます。
あまりに大量の枯草を混ぜ込むと、逆に弊害も発生しますが、畑の通路や畔に生えた雑草を混ぜるぐらいでは特に問題無い範囲だと思うので、雑草を刈り取ったら、畑から持ち出して処分するのではなく、畑にすき込んでみてください!

活用3 あえてそのまま生やしておく

次は刈り取らずに、”あえてそのままにする”です。
過去に、雑草を活用したコンパニオンプランツ の記事を書いていいるのですが、使えるものは使っちゃおう!ってことです。
代表例をいくつか挙げると
”シロツメグサ(クローバー)”マメ科の植物で、根に根粒菌が共生しているので、土に栄養分を補給してくれます。
”ヨモギ” 独特の香りを放ち、害虫を遠ざける効果が期待できます。
”スズメノテッポウ” 泥跳ねを抑制し、病気予防になる他、害虫の天敵となる益虫の住みかとなり、害虫被害低減が期待できます。
これらの他にも、”スベリヒユ”、”アカザ”などもコンパニオンプランツとなりえる雑草といわれています。
ですが、注意点もあります。
私の経験上もそうなんですが、この雑草はコンパニオンプランツだから残しておくんだ!と決めてしまうと、案外その他の雑草の処理もしなくなってしまったり、生やし過ぎて過密状態となり、野菜に日が十分に当たらなくなったり、加湿になり病気が発生したり、なんだかんだ害虫が大量発生したりします。
雑草をコンパニオンプランツとして活用するのは、確かに技術としてはあるんですが、知識と経験が必要な中級者以上向けな方法であることは理解しておいてください。
先ほど例に挙げた、シロツメグサも、地を這って広がる為、種まき直後に広がってしまうと、発芽した芽に日光が当たらなくなりますし、ヨモギは案外背が高くなるので、そもそも邪魔になったり、根が深く伸びるので、あとから引き抜くのが大変だったりもします。
様子を見ながら過信しないことが大事だと思います。

まとめ

雑草の活用方法を紹介してきました。
一番手っ取り早いのは、活用2の畑に混ぜ込んでしまう。次は活用1の敷き草としての活用だと思います。
コンパニオンプランツとしての活用は、真に有効活用するにはかなり高いレベルの栽培管理技術が求められるので、余裕があれば少しだけって感じがおすすめです。まずは、ちょっと隅の方のクローバーは残しておこうかなぐらいがちょうどいいです(笑)
書いている私もコンパニオンプランツとしての活用はできていないのが現実ですから、、、

最後まで読んでくださりありがとうございました!
のはら菜園 かーくん

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