のはら菜園情報

のはら菜園式 畝づくり

みなさんこんにちは。のはら菜園のかーくんです。のはら菜園日記では、兼業農家で無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、のはら菜園の菜園情報や、オススメ野菜、オススメの食べ方などを紹介しています。

畑を耕さずにお野菜を育てる不耕起栽培を実践されている方もいらっしゃるかもしれませんが、日本ではまだまだ畑を耕し畝を立てる方が多いのではないでしょうか?
のはら菜園でも耕起して畝を立てています。今回は、のはら菜園で行っている畝づくりをご紹介したいと思います。父から教わった、のはら流の方法なので一般的ではない部分もある(恐らくは間違っている方法ばかり、、、)かもしれませんが、へ~そんな方法でも何とかなるんだ~ぐらいに思っていただければと思います。
それではよろしくお願いします。 

◆元肥
 のはら菜園では、元肥として発酵鶏糞を使用しています。これは私の兼業農家スタート時にこうしたい!とかがあったのではなく、祖父、父、そして私へと受け継がれてきた施肥方法が、代々元肥には発酵鶏糞を使ってきているのでそうしています。価格もお手頃ですし、お野菜も元気に美味しく育っているので変える必要はないかなと思っています。それに加えて、苦土石灰も散布しています。立地的に風が吹き抜けやすい場所にあるので、粒状の苦土石灰を使用しています。教科書的には石灰を入れて少しおいてから、肥料を入れるという手順だとは思いますが、、、兼業農家では毎日お世話できないので一度に施肥し混ぜ込んでしまいます。肥料の種類によっては石灰と反応してしまうので注意が必要ですね!
 あと、お野菜の栽培法教科書には1m2当たりに化成肥料を〇Kg、苦土石灰を〇〇〇gを目安にと詳しく書かれていますが、のはら菜園ではかなりアバウトな管理方法で、これぐらいのスペースに〇握りを目安にして、撒きながら行って帰ってくるみたいな感じです。正しいかどうかはわかりませんが、これで問題なく芽が出て収穫できているのでまあ良いか!って感じです。重さを量るのも手間ですので笑 そんなアバウトな施肥ですが、父の中では肥料成分を多く要求するお野菜や、葉物野菜にはこれくらいなどの感覚を経験上で持っているようです。私は経験が無いので話を聞いたり、本を読んで勉強中です。

◆耕起
 のはら菜園では大きなトラクターを使用して全面を一気に耕すことはまずありません。おおよその場合は横の畝に何かしらのお野菜が植わっている状況になります。使いたい畝だけに施肥し、耕起して畝を立てます。そんな時に活躍してくれるのが手押し式の耕運機です。 菜園で使用している耕運機は20年以上使用している古い型ですが、まだまだ現役選手で頑張ってくれています。※父に確認したら40年選手でした!

そして耕起した後の様子がこんな感じです。

畝全体をしっかりと耕してやります。のはら菜園の圃場は水田に囲まれた場所に位置していて、粘土質がやや多めな土壌になっています。2~3か月何も作付けせずに休ませておくと、表面がカッチカチに固まって、それこそ耕運機の刃が土に入らず、畑の上を耕運機がただ進んでいくだけになってしまうほどです。ふかふかな土にしてあげるため、だいたい耕運機で3~4往復してやることが多いです。上の写真は4往復ぐらいしてやった後ですが、まだ塊状のものが見えていますね。。。

◆畝立て
 さて、続いて手作業で畝を立てていきます。その際に使うのがこちらのクワとレーキです。

クワを使って通路部分にはみ出た土を畝の中心に盛っていきます。

まずはざっと両サイドの通路を確保した後に、レーキを使って全体の高さだったり、表面を慣らして仕上げます。
仕上げた状態がこんな感じになります

畝の上から
畝の真横から

 この後、マルチを敷くか、何も敷かないかは、植えるお野菜だったり、季節だったり、また実験的に違いを見るためにあえて敷かなかったりとしている感じになります。おおよそ圃場内の畝の半分にマルチを敷いて、半分は敷いていない状態です。
 また、のはら菜園の畝立ての特徴としては、一般的に高畝といわれるような20cm以上の高さの畝を作るのがスタンダードになっています。理由としては、一つ目は、そもそも水はけのあまりよくない土地であるという事(大雨が降ると圃場内に水が溜まります)。二つ目は、周りの水田から水が圃場内に流れ込んでくることがしばしばあること(水田に水が入っている時期は特にありがち)。三つめは、盆地に位置することに加えて、近くに大きな川があり多湿であること。があげられると私は考えています。父に理由を聞いたら、ずーっとそうしてきているし、特に考えたことはなかったけど、その方が(高畝の方が)何かと良い。って言ってました。
 最近はYouTubeなどでも農作業の動画が上がっていたりしますが、その中に出てくる畝が低くてびっくりすることも、農業を始めたばかりのころはありました。私の中では高畝がスタンダードだったので笑
 つい先日も、水田用水路から水が逆流してきて圃場内が水浸しになっていましたが、最近は水やりせずに済んでラッキーぐらいに考えています。播種した種が流出したり、苗がダメになったら困りますが、高畝にしているので問題なかったです(^^)

 あとのはら菜園では畝を立ててすぐに定植や播種したりもします。教科書的には肥料を入れてから数週おいてというおがスタンダードですが、案外元気に育ってくれます。スタンダードな理論としては、元肥の成分がちゃんと分解されて、植物が吸収できる状態になってから植えるという事だと思います。ですが、施肥して、耕起して、畝を立てて、すぐに播種しても、芽が出て、育って、おいしいお野菜に育ってくれたりします。この辺りは、土地の性質によるかもしれないので、そんな場所もあるんだな~ぐらいでお願いします。

さて、今回はのはら菜園で行っている畝づくりを紹介してみました。あまり参考にならないかもしれませんが、教科書通りにやっていなくとも、野菜の持つ生命力に任せれば案外上手に育ってくれますので、ガチガチに教科書を守らなくてもいいんだよ~っていう一つの特殊な例ぐらいの感じで見ていただければと思います笑。もちろん教科書に載っていることは、重ねられた数多くの検討の上で幅広い方々にオススメできる方法になっているので、まずは教科書に沿ってみるのがいいと思います。ですが、教科書通りにするのはハードルが高くてちょっと難しい。。。って理由であきらめておられる方がいらっしゃれば、そこまで堅苦しく考えなくても大丈夫ですよ!と背中を押せればと思っています。

それではみなさんありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

のはら菜園 かーくん

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