コンパニオンプランツ

【家庭菜園でも出来る】”コンパニオンプランツ”を解説(初級:ナス科編)

コンパニオンプランツ

皆さんこんにちは、のはら菜園のかーくんです。のはら菜園日記では、平日は会社員をしながら、週末に無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、のはら菜園の情報や、オススメ野菜、オススメの食べ方など、農に関連した話題を中心に紹介しています。(本記事はPRを含みます)

さて今回は、コンパニオンプランツ紹介第3弾、ナス科編です。この記事では家庭菜園でも応用可能なコンパニオンプランツの例を紹介しています。
第一弾(入門編)、第二弾(初級:アブラナ科編)をまだ読んでおられない方はぜひ合わせて読んでみてください。かっこ内が記事リンクになっています。

まずナス科と聞いて最初に連想されるお野菜は当然ナスだと思いますが、そのほかにも、トマトやジャガイモ、ピーマンも同じグループに分類されます。

今回は、そんな家庭でもおなじみナス科野菜に使える、コンパニオンプランツの組み合わせを解説していきたいと思います。
それではよろしくお願いします。

コンパニオンプランツとは?

まず最初にコンパニオンプランツとはなにか?を簡単におさらいしておきます。

コンパニオンプランツとは、異なる種類のお野菜どうしを近くに植える(混植する)ことで、お互いに害虫が付きにくくなったり、成長を助けたり、味がよくなったり、空間を有効活用して効率的に栽培ができたり、と一緒に栽培することで良いことがあるお野菜の組み合わせの事を言います。

一般的にコンパニオンプランツの効果としては次のようなものがあります。
1:害虫を遠ざける効果。(害虫忌避)
2:成長を助け合う効果。(成長促進)
3:病気にかかるのを防ぐ効果。(病気予防)
4:畑の空間を広く使える。(空間活用)

これからご紹介する組み合わせも、4つのうちの1つ以上の効果が期待できる組み合わせになっています。

ナス(ナス科)✖パセリ(セリ科)

まずナス科編で紹介する組み合わせはナス✖パセリです。

パセリが持っている独特の香りによって、ナスに付く害虫を寄り付かなくしてくれる効果(害虫忌避効果)が期待できます。

また、パセリは夏場の強い日差しが苦手なお野菜なので、ナスの日陰に植えることで、パセリ自身もよく育つようになります。
加えてパセリは草丈が低く、放射状に広がって成長するので、畝(うね)の乾燥を和らげ、保湿してくれる効果も期待できます。

農家では、畝の乾燥を防いだり、雑草の成長を抑制する目的で、ビニール製のシート(マルチ)を敷いたりしますが、それと同じ効果をパセリが発揮してくれます。

さらに、パセリにはアゲハチョウやアブラムシが害虫として寄ってきますが、ナスが近くにあることで、パセリに付く害虫の量が減る効果が期待できます。

パセリの害虫忌避効果は、同じナス科の中ではピーマンでも効果が得られます。しかし、同じナス科でもトマトと一緒に植えるとパセリが枯れてしまうので注意してください。

このように、同じナス科✖セリ科の組み合わせでも、合う、合わないがあるのもコンパニオンプランツの奥深さですね。

ナス(ナス科)✖ニラ(ヒガンバナ科ネギ属)

続いてはナス✖ニラの組み合わせです。

こちらの組み合わせでも、害虫忌避効果が期待できます。ニラの持つ香りで、ナスに付く害虫を寄せ付けないようにすることができます。

そして次の効果は、これまでに出てこなかった効果ですが、ナス✖ニラの組み合わせでは、ナスの病気予防効果が期待できます。

ニラなどのネギ属に分類される野菜は根には、細菌(拮抗菌)が共生しています。そして、その細菌たちは抗生物質を放出していることも知られていて、土壌中の病原菌を減らしてくれる効果があると言われています。土壌中の病原菌が減るので、病気予防ができるという流れです。

特にナスは土壌病害として、半枯病がありますが、その対策として効果が期待できます。

ニラとの混植は、トマト、ピーマンなど他のナス科野菜にも幅広く応用可能と言われています。

ニラ混植の注意点としては、ニラの根に共生している細菌の力を借りるため、ナスとニラの根が近くに位置していないと十分な効果が期待できません。
ニラの根がナスを取り囲むように、ナスを中心として左右2か所にニラを混植するのをオススメします。

また、ナス✖ニラ混植の良いところとして、成長するために好んで利用する栄養分がそれぞれ異なるという点もあります。

ナスは双子葉植物、ニラは単子葉植物で系統が遠く離れており利用する養分が異なると言われています。そういった点においても、ナスとニラはそれぞれの足を引っ張り合うことなく、効果を発揮してくれる素晴らしい組み合わせだと言えると思います。

まとめ

さて今回は、ナス科をピックアップしてコンパニオンプランツをご紹介しました。ナス科のもう一つの代表野菜であるトマトの組み合わせは、入門編でトマト✖バジルを詳しくご紹介しているので、そちらを読んでいただけると嬉しいです。(コンパニオンプランツ入門編

家庭菜園でナスを育てているけど虫が付いて大変という方や、ベランダでプランター栽培しているけど、少しスペースがあるからもう一つ植えてみたいという方は、パセリやニラを植えて、害虫忌避や病気予防をしつつ、採れるお野菜の種類を増やしてみるのはいかがでしょうか?

また、コンパニオンプランツについて自分でも詳しく勉強してみたい!という方には下の書籍がオススメです。
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最後まで読んで下さりありがとうございました。

のはら菜園 かーくん

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