家庭菜園記事

「家庭菜園のサイエンス」~肥料ってなに?-②普通肥料編~

みなさんこんにちは!のはら菜園のかーくんです。
のはら菜園日記では、 会社員をしながら、週末に栽培中無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、のはら菜園の情報や、オススメ野菜・食べ方、農に関連した知識などを中心として紹介しています 。

さて今回も前回に引き続いて「肥料って実際はなになの?」という部分を掘り下げて、肥料の役割について一緒に学んでいければと思います。

今回も、家庭菜園を実際に行われている方や、菜園はしてないけど農業や自然に興味があるかた向けに、できるだけ難しい言葉はなるべく使わずに分かりやすく解説していこうと思います。(本記事はPRを含んでいます)

今回のブログを読んでいただくと

  • 肥料の中身(成分)が分かるようになる!
  • 肥料の効果が分かるようになる!

このようなことが分かるようになりますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

また、今回の記事は、「図解でよくわかる土・肥料の基本 一般財団法人日本土壌協会監修」を参考図書として、私の考えも交えつつ解説していきます。

それでは本題に入ります。

肥料の種類について

肥料ってどんな種類があるの?

最初に肥料の種類についてまとめてみたいと思います。

ひとことで肥料と言っても、いくつかの切り口(分類方法)があります。

肥料の大きな区分として、以下のような分け方があります。

普通肥料
 ⇒農林水産大臣または都道府県知事の登録を受けた者のみが生産可能。その袋には、生産業者、輸入業者、販売業者のいづれかによる「保証票」が記載されています。肥料成分には公定の規定があり、有効成分が保証されています。
※おもな普通肥料の例
✔硫酸アンモニウム(硫安)、消石灰、ナタネかす など

簡単に言うと、普通肥料はどの栄養成分が、どのぐらいの量入っているのかがはっきりしていてる肥料です!

特殊肥料
 ⇒農林水産大臣によって種類が指定されているもので、保証票を付けなくても都道府県に届け出すれば販売できる肥料。品質・成分が一定ではない為、成分の保証はしにくいが、栄養になる成分を含んでいる肥料のこと。
※おもな特殊肥料の例
✔魚かす、たい肥、米ぬか、家畜フン など

こちらも簡単に言うと、成分を人の手でコントロールすることが難しい肥料ぐらいのイメージでよいかと思います。

このように、肥料はその中に含まれている成分を保証可能か?安定した保証は難しいか?によって大きく2つに分類されているわけです。

少し余談になりますが、特殊肥料のたい肥は、肥料としてのみならず、土壌改良資材としても分類されています。たい肥を土壌に入れ続けるとフワフワな土壌になることが知られていて、土壌の性質(難しい言葉では土壌の物理性)を変える力を持っている為、肥料であり、土壌改良資材でもあるわけですね!

普通肥料の分類

では続いて普通肥料について詳しく見ていきましょう。

普通肥料に分類される物は非常に沢山あるので、次のようにまとめてみました。

普通肥料分の類例

パッと見てもらって、難しい名前ばっかりでチンプンカンプン・・・って思った方も大丈夫です!

ここに書かれているのは、専門用語では単肥(単一成分の肥料)がメインで書かれています。ホームセンターなどで売られている肥料は、このような成分を使いやすいようにブレンドしてくれているんです!便利ですね~😊

例えばホームセンターなどで肥料の袋に8-8-8のように数字が書かれている物を見かけた事はありませんか?

これは、複合肥料に分類される肥料で、左から順に肥料に含まれている、窒素成分量ーリン成分量ーカリウム成分量を表しています。

このような複合肥料は、難しい化学名称の肥料を使いやすいように成分量を調整してブレンドしてくれたものになっています。さらには、8-8-8-5のように、3要素に加えて苦土石灰を配合した複合肥料も販売されています。

なので、ここで覚えていただきたい事は、販売されている肥料に書かれている数字は窒素ーリンーカリウムの配合量が書かれていて、その数字が大きいほど沢山栄養素が含まれている!という事です。

注意点は、数字が大きくなるほど栄養成分の量が増えますが、栄養が多ければ多いほど良いという事は決してありません。その他の成分も含めた全体のバランスが大事です。

状況に合わせて肥料の種類や量を選ぶのはかなりハイレベルな事です。実践しましょう!とは言えませんが、知識として覚えておいてもらえると良いと思います。

まとめ

今回は、肥料の大分類と、その中にある普通肥料の種類について紹介しました。

途中で少し難しい言葉を使ってしまった部分もあるので混乱させてしまったかもしれませんね。でも、今回の記事を最後まで読んで下さった方は、次に肥料袋を見た時に、アッ!これこの前記事で読んだ成分だ!!なんて発見があると思います。

そうなったときには、今回の記事と前回の記事を見直してもらって、どのような成分で、植物のどんな効果があるのかを振り返ってもらえると、とても面白いのではないかと思います。

次回は特殊肥料について詳しくお話しようと考えています。

また、今日の記事は「図解でよくわかる土・肥料のきほん」を参考図書として書いています。

本も非常に分かりやすく解説されていますので、気になった方はリンクを貼っておきますので、どうぞ。

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それでは最後まで読んで下さりありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

続きの記事はこちら⇒【「家庭菜園のサイエンス」~肥料ってなに?-③特殊肥料編~

のはら菜園 かーくん

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