皆さんこんにちは、のはら菜園のかーくんです。のはら菜園日記では、平日は会社員をしながら、週末に無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、のはら菜園の情報や、オススメ野菜、オススメの食べ方など、農に関連した話題を中心に紹介しています。 (本記事はPRを含みます)
さて今回はコンパニオンプランツ紹介第4弾、ウリ科編です。こちらの記事では。家庭菜園やベランダ菜園でも応用可能なコンパニオンプランツの情報をわかりやすく解説していきます。
これまでに、入門編、初級:アブラナ科編、初級:ナス科、の解説もしていますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。
まず「ウリ科」と聞いて思い浮かぶお野菜は何があるでしょうか?きゅうり、かぼちゃ、すいか、メロン、など皆さんにもおなじみのお野菜たちがウリ科に分類されています。
もし、家庭菜園ですいかを育てて、夏に食べれたらとても楽しいですよね!
今回は、そんな夏野菜たちが多く属しているウリ科のお野菜に適用できるコンパニオンプランツを紹介してきたいと思います。
それではよろしくお願いします。
コンパニオンプランツとは?
まず最初にコンパニオンプランツとはなにか?を簡単におさらいしておきます。
詳しく知りたい方は入門編で解説していますので併せてどうぞ。
コンパニオンプランツとは、異なる種類のお野菜どうしを近くに植える(混植する)ことで、お互いに害虫が付きにくくなったり、成長を助け合ったり、お野菜の味がよくなったり、栽培空間を有効活用して効率的に栽培ができたり、と一緒に栽培することで良いことがあるお野菜の組み合わせの事を言います。
一般的にコンパニオンプランツの効果としては次のようなものがあります。
1:害虫を遠ざける効果。(害虫忌避)
2:成長を助け合う効果。(成長促進)
3:病気にかかるのを防ぐ効果。(病気予防)
4:畑の空間を広く使える。(空間活用)
これからご紹介する組み合わせも、4つのうちの1つ以上の効果が期待できる組み合わせになっています。
きゅうり(ウリ科)✖ねぎ(ヒガンバナ科ネギ属)
きゅうり✖ねぎの組み合わせでは、きゅうりの病気予防効果が期待できます。
ねぎの根には、細菌(拮抗菌)が共生していて、その細菌たちが抗生物質を放出していることが知られています。
さらに放出された抗生物質によって、土壌中の病原菌が減少する効果も確認されており、ねぎを近くに植えることで病気予防効果があると言われています。
ウリ科の近くにねぎを植える方法は古くから行われている方法で、一部地域ではかんぴょうの原料であるユウガオを栽培する際に、根元にネギを植えると連作障害(毎年同じものを栽培することで発生する害)を防げたり、病気が減るという事が知られていたそうです。
ねぎとの混植が応用できるウリ科野菜としては、かぼちゃ、メロン、などが挙げられます。
ここで少し中級者以上レベルの話となりますが、ネギ属の中にはニラがあり、こちらも同様に土壌中の病原菌を殺菌してくれる効果が知られていますが、キュウリにはねぎの方がより良いと言われることがあります。
これは、きゅうりが比較的浅いところに根を張るタイプの植物だというところがポイントになっています。
一般的に、ねぎは浅根タイプ、ニラは深根タイプと言われていますので、根から放出される抗生物質の効果をよりしっかりと受けるには、きゅうりの根の近くに、ねぎの根があった方がより良いという事です。
ちなみに、スイカは深根タイプのウリ科植物で地中2mほどまで根を張ると言われていますが、ねぎを使った混植が可能と言われています。
これは、スイカがかかりやすい病気の病原菌が地表付近の土壌に多く分布しているため、浅いところだけ殺菌してくれれば病気にかからなくなるという事です。
原因に対してどのようにしてアプローチするのか、色々な考え方ができるのがコンパニオンプランツの面白いところでもあります。
すいか(ウリ科)✖スベリヒユ(スベリヒユ科)
続いて紹介するのは、すいか✖スベリヒユの組み合わせです。
みなさん、スベリヒユをご存じでしょうか?
スベリヒユは一般的には野菜としてではなく”雑草”に分類されている植物です。
ご存じの方は根が深く、いくら刈り取ってもまた芽が出て増えて、畑を覆いつくす雑草というイメージなのではないでしょうか?
そんな雑草スベリヒユですらも、コンパニオンプランツとして利用できます!
すいか、スベリヒユ共に直根性(まっすぐ下に深く根を張る)の植物であるという特徴があります。
すいかは沢山の葉っぱを広げて、葉の蒸散作用によって地中深くからグングン水を吸い上げています。そこに、同じく直根性のスベリヒユが根を張ることで、すいかの根の周りに空気や水の通り道が沢山できるので、すいかの根の働きが良くなり、さらに大きく成長するようになります。
また、雨が多い場合では、地中に隙間が多くなっているので、水はけがよくなり、必要以上な多湿を避け根腐れ防止にもつながります。
さらに、スベリヒユは暑さ、乾燥条件に強く、地表を覆うように広がって成長するので、マルチの代わりとしての効果も発揮してくれます。
スベリヒユは、土壌の多湿、乾燥の両方を和らげ、土壌中に酸素を運ぶ道を作り、多方面からすいかの成長をサポートしてくれるコンパニオンプランツという訳です。
また、あまり多くの方には知られていませんが、スベリヒユは食べることもできます!最近では料理レシピサイトを検索すると、スベリヒユの天ぷらやお浸しの作り方が出てきますので、興味のある方は試されてみても良いと思います。
まとめ
さて今回は、コンパニオンプランツ入門:ウリ科編という事で、家庭菜園でも応用可能な、コンパニオンプランツ例を解説しました。
ウリ科のお野菜は夏に採れるお野菜が多いのも特徴なので、コンパニオンプランツを利用した家庭菜園で美味しい野菜を栽培して、みんなでBBQなんていうのも楽しいですね!
もし、ある程度の広さの畑を確保できそうなら、すいかやメロンを育ててみるのはいかがでしょうか?
また、もっと詳しくコンパニオンプランツについて勉強がしたい!という方は下の書籍がオススメです。幅広い内容が網羅されていて、非常に参考になる一冊だと思います。
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
のはら菜園 かーくん