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”順番に育てるコンパニオンプランツ”リレー栽培を解説-②

リレー栽培2

みなさんこんにちは、のはら菜園のかーくんです。当菜園日記では、会社員をしながら、週末に栽培中無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、のはら菜園の情報や、オススメ野菜・食べ方など、農に関連した話題を中心に紹介しています 。 (本記事はPRを含んでいます)

さて今回も前回に引き続きリレー栽培についてご紹介していきたいと思います。
前回の記事をまだ読んでおられない方は(こちら)から併せて読んでいただけると嬉しいです。

それではリレー栽培の具体例に入っていきたいと思います。よろしくお願いします。

リレー栽培とは?おさらい

リレー栽培とは、あるA野菜を栽培して収穫した後に、続けてB野菜を植えるといったように、同じ場所を使ってリレー形式で野菜を栽培することを指します。

面積の小さな家庭菜園などでは、同じ畝を使って、季節ごとに様々なお野菜を栽培されていると思いますので、自然とリレー栽培を実践されていると言えますね。

そんなある意味普通な事ですが、特定のお野菜の組み合わせでリレー栽培を実践すると、野菜の成長を促進できたり、病気の予防効果が期待でいたりと、メリットがあります。

今回はいくつかピックアップしてご紹介します。

エダマメ⇒白菜 のリレー栽培

まず最初にご紹介する組み合わせは、エダマメを栽培した後に白菜を栽培するリレーです。

具体的なスケジュールとしては次のようになります。

4月下旬~5月中旬:エダマメ早生~中生種を播種⇒7月中旬~8月中旬:エダマメ収穫⇒8月下旬~9月上旬:エダマメ残渣鋤き込み⇒9月中旬~下旬:白菜植え付け⇒11月下旬~:白菜収穫

こちらは、エダマメの根粒菌の作用によって土壌を肥沃化させた後に、肥料成分を多く必要とする結球野菜を栽培することで、施肥量を少なくすることができ、効率的な栽培が可能となっています。

エダマメの根粒菌の力について詳しく知りたい方は、過去の記事(コンパニオンプランツマメ科編)で解説していますので、併せて読んでみてください。

このリレー栽培のポイントはエダマメに早生種、中生種を選ぶというところです。晩生種を使った場合は、白菜を植え付ける時期にエダマメの栽培が終わっておらず、リレーが出来なくなってしまいます。

エダマメ⇒〇〇〇 のリレー栽培はアブラナ科のお野菜全般に適用することが可能です。キャベツ、小松菜などに応用してみるのはいかがでしょうか?

エダマメ⇒ニンジン・大根 のリレー栽培

続いてもエダマメからのスタートするリレー栽培です。

エダマメ⇒ニンジン・大根のリレー栽培は古くから相性が良いことが知られていて、リレー栽培の定番と言える組み合わせです。

具体的なスケジュールは次のようになります。

4月下旬~5月中旬:エダマメ早生~中生種を播種⇒7月中旬~8月上旬:エダマメ収穫⇒8月上旬:よく耕す⇒9月上旬:ニンジン、大根の種まき⇒12月上旬~:収穫

ニンジンや大根は肥料分が少なくてもよく成長するお野菜ですが、栽培前によく耕すなどの土づくりが非常に重要になります。

土づくりを行う際に未熟な有機物や肥料の塊などを残してしまうと、にんじんや大根の根が分岐してしまったり、汚れやキズの原因となってしまうので注意が必要になります。

その点、エダマメを前作に植えた場合では、エダマメの力で、土が十分に肥沃になっているので、栽培前に新たに施肥する必要がなく、品質の良いニンジンや大根を収穫することができます。

注意点としては、エダマメを抜き取る際には根ごと引き抜くという点です。大量の残渣を残してしまうと、それが根の分岐やキズの原因となるので気を付けてください。

エダマメ収穫後によく耕してから、3週間ほど置いてから種を播くのが一つの目安になってくると思います。

まとめ

さて今回はリレー栽培の具体的な例を2件ご紹介しました。
・エダマメ ⇒ 白菜 のリレー
・エダマメ ⇒ ニンジン・大根 のリレー

これらは、エダマメなどのマメ科植物の根に共生している根粒菌の土を肥沃にする能力を上手に利用したリレー方法になります。

白菜は、結球野菜で沢山の養分を吸収する特徴がありますし、ニンジンなどの根菜類は肥料は少なくてよいですが、土中に未熟な有機物、肥料が残っていると、キレイな形に成長しない特徴があります。

それらに対して、エダマメの、土を未熟な有機物を残さずに肥沃にしてくれる、という特徴はかなり優れたリレー形式だと言えると思います。

野菜は適切な栽培時期もあるので、それぞれの特徴だけを見てリレーを組み立てることはできないですが、自分なりの考えを持って、独自のリレーを考案してみるのも面白いかもしれませんね。

また、リレー栽培の組み合わせについて、もう少し学習してみたいという方はこちらの本がおすすめだと思います。
コンパニオンプランツ、バンカープランツ、リレー栽培と様々な”コンパニオンプランツ”事例が紹介されています。
リンクを貼っておきますので、ご興味があればどうぞ。

続きの記事はこちら⇒【”順番に育てるコンパニオンプランツ”リレー栽培を解説-③

次回もリレー栽培の例について書きたいと思います。
それでは、最後までありがとうございました。

のはら菜園 かーくん

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