病害虫対策

相手を知って被害を減らそう!害虫ってどんな虫?‐その①

害虫対策

皆さんこんにちは、のはら菜園のかーくんです。のはら菜園日記では、平日は会社員をしながら、週末に無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、のはら菜園の情報や、オススメ野菜、オススメの食べ方など、農に関連した話題を中心に紹介しています 。

さて今回はお野菜を育てる上では切っても切り離せない、”虫”たちについて考えていきたいと思います。
これまでは解説記事を書くことが多かったのですが、本シリーズは現時点での私の経験や調査の内容、対策実施結果など、プロセスの公開を中心として、一緒になって害虫対策を検討していただければ嬉しいです。

まず、虫たちはお野菜の栽培において受粉を助けてくれたり、とても重要な役割を果たしてくれているという前提はあるものの、葉を食べたり、根を食べて枯らしてしまう事が多々あるために、農作業においてはできるだけ寄ってきてほしくない存在と感じる方が多いのではないでしょうか?

虫たちは畑はもちろんのこと、庭先の小さな菜園やベランダのプランター栽培レベルでも容赦なく作物に取り付き、作物に被害を与えてきます。

時には防虫ネットをかけているのになぜ被害が。。。?なんてこともありますよね。

まずはそんな虫たちの事を理解し、どのような対策を取れば良いのか?上手に付き合っていくにはどうするのか?という事を考えていければと思います。

それではよろしくお願いします。

害虫の種類

まずは相手を理解するために、どんな害虫がいるのか?という事を整理するために自分なりに分類してみたいと思います。

とはいっても、虫は多種多様で、分類の切り口も沢山あるので、まずは、土の中に居るのか、外にいるのかで分類してみたいと思います。
これは、土の中と外では害虫対策の取り方が大きく異なってくると思うので、まずは大分類でイメージを掴みたいと思います。

◆土の中
 ・ネキリムシ(コガネムシの幼虫)
 ・センチュウ
 ・ハムシ(幼虫期)
 ・ヨトウムシ

◆土の外
 ・アオムシ
 ・ハムシ(幼虫&成虫)
 ・アブラムシ
 ・ナメクジ
 ・ハダニ
 ・アザミウマ
 ・ハモグリバエ
 ・カメムシ

このように並べてみると、土の外にいる害虫の方が種類としては多いものの、土の中にいる、ネキリムシやハムシは、植物の根を直接キズつけるという事で、被害の深刻さは大きくなる印象がありますね。

とはいうものの、作物を育てていて圧倒的に被害の頻度が多いものとしては、アオムシ、ハムシ、アブラムシ辺りなのではないか?と思います。アブラナ科のお野菜の場合、油断していると育苗の段階から取り付かれて悲惨な状況になりかねません。

そんな害虫被害の多い(私感ですが)害虫トップ3のうち、まずはアオムシはどんな虫なのかを深堀してみたいと思います。

あらためてアオムシってどんな虫?

アオムシは皆さんご存じのとおり、モンシロチョウの幼虫ですよね。

ですが、野菜に付いている緑色の小さな虫がすべてモンシロチョウの幼虫かというと、そうではないんですよね。

確かに、露地栽培しているとモンシロチョウが飛んでいて、産卵しているのはわかるのですが、街中のマンションのベランダでモンシロチョウなんて一回も見たことが無い環境で、プランター栽培をしていても、アオムシが付いたことがあります。

モンシロチョウの幼虫よりもさらに細く小さな虫や、緑色のシャクトリムシのような見た目の虫たちです。

調べたところ、これらは蛾の幼虫なんですね。この時たまたまですが、隣にサニーレタスがありモンシロチョウなら寄って来なさそうな気がしていたのですが、見事に食べられてしまいました。
一括りにカテゴライズするだけでは不十分で、正確に相手を認識することが大切であると痛感したタイミングでした。

例えば、市街地近辺にある農地の場合、昼はモンシロチョウ、夜は街灯に集まる蛾から狙われているのかもしれません。

アオムシ対策でコンパニオンプランツを使う際に、サニーレタスが代表的ですが、これはモンシロチョウが嫌う赤色とキク科の香りによる忌避効果を狙ったものになります。

しかし、相手が実は蛾だった場合、キク科の香り効果はあるのかもしれませんが、効果が不十分になりそうな気がしますね。

もし、アオムシの対策としてコンパニオンプランツを使っているけれど、効果がイマイチみられていない方は、戦っている相手をもう一度よく見てみるのがいいのかもしれません。

具体的な対策については今後考察して記事にしていきたいと考えています。

まとめ

今後は害虫について理解を深めていくために、このような記事を少しずつ書いていきたいと考えています。

害虫についてネットで調べてみても、名前は列挙されていても実際の姿が分からなかったり、虫ごとに特徴があってもまとめられていたり、少しもやもやしていました。

そこで、自分自身が感じた、かゆいところに手が届くような内容を書き溜めていきたいと思います。

私自身もまだまだ分からないことが多いですが、自身の経験したことや、調べたこと、考えたことなどのプロセスをアウトプットして理解を深めていければと考えています。

続きの記事はこちら⇒【相手を知って被害を減らそう!害虫ってどんな虫?‐その②


それでは最後まで読んで下さりありがとうございました。

のはら菜園 かーくん

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