皆さんこんにちは、のはら菜園のかーくんです。のはら菜園日記では、平日は会社員をしながら、週末に無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、のはら菜園の情報や、オススメ野菜、オススメの食べ方など、農に関連した話題を中心に紹介しています 。
さて今回は、害虫について調べてみよう第2弾になります。
前回の第1弾では、畑に出てくる虫ってどんな虫がいるの?改めてアオムシってどんな虫?という事を考えてみました。
第2回である今回は、ハムシについてピンポイントですが考えていきたいと思います。1回目と同様に解説よりも経験や調査内容のアウトプットのような形になると思いますがよろしくお願いします。
ハムシってどんな虫?
皆さんハムシをご存じでしょうか?名前は聞いたことがあるけど、実際はどんな虫で、どんな被害が出るの?という方も多いのではないでしょうか?
アオムシと聞けばまあ青い虫なんだろうな~とイメージできると思いますが、ハムシと聞いてどんな形のどんな色の虫なのかは想像できないですよね。正直、私も今年の秋までどの虫がハムシなのか、顔と名前が一致していない状態でした笑
ですが、今年の秋は白菜や水菜がハムシの猛攻撃を受けたことでようやく名前と顔が一致しました。
この小さな黒い虫が、白菜や水菜を食い荒らしてくれたハムシの正体です。
ちなみに写真のハムシは、私が調べたところ、おそらくダイコンサルハムシだろうと推測しています。
ハムシと言っても様々な”ハムシ”が生息しているみたいで、日本国内だけで780種ものハムシが確認されているとのことです。大きさはおおよそ3mm~8mm程度と小さいものが多くなっています。
そして、幼虫、成虫共に草食性の虫になります。幼虫期は土中で暮らしていて、野菜の根を食い荒らします。成虫は地上で暮らしますが、野菜の葉を食い荒らします。一貫して野菜を食い荒らす、農家にと手は非常に厄介な虫ですね。。。
ハムシの対策方法
ハムシ対策としては、次の対策が考えられると思います。
①:防虫ネットを使う。
②:コンパニオンプランツを使う。
③:農薬を使う。
まず、①の防虫ネットについてですが、ハムシは大きさ数ミリで、小さな虫ではありますが、防虫ネットの網目をすり抜けられるほどは小さくないので、防虫ネットが十分効果を発揮してくれると思います。
なんですが、注意点があります。それは、ハムシの幼虫は土の中に隠れているという点です。私も害虫対策として、白菜の苗を定植後すぐに防虫ネットを張ったのですが、ハムシに葉を食い荒らされてしまいました。
防虫ネットを張ると、外部から隔離された空間となって、ハムシの天敵も入ってこれなくなるため、結果的にハムシの大繁殖に繋がったみたいです。
防虫ネットが、ハムシを守る役割になってしまったパターンですね。。。防虫ネットを使うにも注意が必要です。
続いて②のコンパニオンプランツの利用です。ハムシはニラやネギの香りを嫌うと言われていますので、ニラやネギを混植するとハムシ被害が軽減できるのではないかと思います。
特にニラやネギを刻んだ時に発生する独特な香りが苦手なようなので、混植しなくても刻んだニラやネギを、守りたい野菜の近くに敷くだけでも効果が期待できそうです。
私も、ハムシが大量発生した畝に刻んだニラを敷いてみたんですけど、既に食い荒らされていたために、そこまで効果は実感できませんでした。
次はスタート時からニラを混植したり、敷いたりしてみて、効果の確認をしてみたいと思っています。
土中の幼虫に対しての策としては、事前に土壌を太陽熱消毒しておくといいのかなとも考えますが、私はなかなか実践はできていないです。
空いた畝があると何かしらを植えたくなるので、ある程度の期間休ませるような運用ができてないです。
続きまして、③の農薬を使うについてです。
今のところ無農薬栽培を試行錯誤していますが、農薬を使用して栽培をしたこともあります。
「オルトラン」を使用してみましたが、抜群の効果を発揮してくれました!
無農薬だと葉っぱがレースみたいになるまで食べ尽くされる白菜が、、、防虫ネットなし、コンパニオンプランツなし、の状態でもきれいな白菜を採ることができました。
農薬の有用性を感じた実体験ですね。現在は無農薬栽培にチャレンジ中ですが、無農薬は栽培レベルがかなり高くなるのを感じているので、程よい距離感を模索したいと考えています。
また、いわゆる農薬ではなく、自然なものを使った害虫忌避剤として、「酢」が効果があるという事で、米酢にニンニクを1か月程度漬け込んだものを作成し、散布してみたことがあります。
これは殺虫効果ではなく、お酢やニンニクの香りによる忌避効果を狙ったもので、酢もニンニクも人間の体内に入っても無害な物という事で、安全な害虫忌避剤として紹介されていることが多いです。
実際に散布してみた感覚ですが、定期的(3日に1回程度)に散布できれば効果がみられるのかもしれませんが、私のような週末兼業農家ではほぼ効果は見られなかったと言ってもいいと思います。
また、アオムシに対して直接噴霧すると嫌がり逃げるような行動をとるのですが、ハムシ(成虫)の場合はほぼ無視といった状態で、ほとんど忌避効果は見られませんでした。
硬い殻に覆われたハムシの成虫にはお酢やニンニクの力では不十分のようです。
ハムシ対策として最も直接的かつ効果的なのはダントツで農薬だと思いますが、正しく使うことができれば防虫ネットは物理的な排除として効果的だと思いますし、コンパニオンプランツも効果はあると思います。
ですが、防虫ネットとコンパニオンプランツは、相手(今回はハムシ)をよく知っていないと期待通りの効果が得られないのも、また事実なので、注意が必要になってきます。
まとめ
今回はハムシについてお話してみました。
幼虫、成虫共に野菜を食べる厄介者で、一度大量に発生してしまうと、一気に野菜の葉が食べられてしまい、野菜が枯れてしまう事もしばしば起こる害虫です。
小さな虫であるため、すべてを手で取り捕殺することは難しく非常にやっかいな相手になります。
私自身は現在、農薬以外の的確な対処方法を見つけられずにいますが、何か別の適切な対処方法は無いものか?と模索しています。
農薬を使うのが一番楽なんですが、それだけと決めてしまうのもな~という、理系研究員特有のあまのじゃくなのかもしれません笑
もし、いい撃退方法を知っているよ!という方がおられれば、Twitterに遊びに来ていただくなり、お問合せから連絡いただけると嬉しいです。
それでは最後まで読んで下さりありがとうございました。
続きの記事はこちら⇒【相手を知って被害を減らそう!害虫ってどんな虫?‐その③】
のはら菜園 かーくん