皆さんこんにちは、のはら菜園のかーくんです。
のはら菜園日記では、平日は会社員をしながら、週末に栽培期間無農薬&少量多品種栽培に挑戦している、当菜園の情報や、オススメ野菜&食べ方など、農に関連した話題を中心に紹介しています 。(本記事はPRを含んでいます)
さて今回は、害虫の理解を深める企画の第3弾です。第1弾、第2弾はこちらから飛べるので、まだ読んでおられない方はどうぞ!
第1弾では害虫の大まかな把握とアオムシについて考えてみましたし、第2弾ではハムシについて考えてみました。
第3回目は”ヨトウムシ”について調べて、色々と考えていきたいと思います。
それではよろしくお願いします。
目次[表示]
ヨトウムシってどんな虫?
ヨトウムシについてインターネットなどで調べてみると、「Wikipediaでは:チョウ目ヤガ科ヨトウ亜科の昆虫。幼虫は極めて多食性で、イネ科以外のほとんどの植物を食害する。」とあります。
一般的なイネ科の野菜はトウモロコシぐらいで、数えるほどしかありませんから、どんな野菜を栽培しようと思ったとしても注意する必要がある相手です。
また、ヨトウムシの名前の由来は、日中は土中や株の地際にひそみ、夜になると地上に出てきて食害することから「夜盗虫」と名付けられたと言われています。
夜盗虫からも分かるように夜行性の昆虫です。日中の作業中には目につく所に出てきてくれないので発見が遅れてしまうので厄介ですね。
ヨトウムシの対策方法
ヨトウムシの対策としては次のような方法が考えられます。
1:ヨトウガの飛来を防ぐ。
2:ヨトウムシの天敵を増やす。
3:農薬を散布する。
4:農薬以外の資材を散布する。
それでは1つずつ確認していきたいと思います。
ヨトウガの飛来を防ぐ
まず考えられる方法としては、成虫であるヨトウガを寄せ付けないようにして、その幼虫であるヨトウムシを増やさないという方法が考えられます。
具体的な方法としては防虫ネットや不織布などで畝を覆い、飛来を防ぐ方法です。
しかし、小規模家庭菜園ならまだしも、畑全体をネットで覆うのは非現実的な方法なので、特定の作物や場所(畝)に限って防虫ネットを使用することが効果的だと思います。
注意点としては、防虫ネットで覆う前に、ヨトウムシがすでに土中に潜伏している可能性が考えられます。ヨトウムシが居る状態でネットを張るとヨトウムシの独壇場となってしまいますので、十分に注意してください。
ヨトウムシが居ないことを確認するのは難しいですが、耕起する際によく観察するのが良いと思います。
ヨトウムシの天敵を増やす
続いてはヨトウムシの天敵を増やすことです。
ヨトウムシにも天敵と呼べる動物たちが存在します。たとえば、クモ、カエル、鳥などの食虫生の生き物全般が天敵となっています。
このような天敵を増やすことで、ヨトウムシが異常に増えるのを抑えることが期待できます。
しかし、一般的にクモが巣を張ると除去されますし、カエルが生息できる環境の整った畑も限られています。鳥も定着するとフンなどの問題も出てくるでしょう。
天敵を増やしてヨトウムシを撃退できる効果というのは限定的なのかなというのが、私の考えです。
農薬を散布する
次に農薬を散布する方法を考えています。
現時点で考えられる中で、最も現実的で、最も効果が得られやすいのは農薬散布だと思います。
土中に潜っている虫に対しても効果を発揮してくれる薬剤もありますし、使用できる作物と使用回数、使用期間をしっかりと守れば最適解となってくれると思います。
私が調べた範囲では
・オルトラン
・アファーム乳剤
・STゼンターリ顆粒水和剤
などがオススメ薬剤として紹介されていました。
私も農薬の有無で栽培状況の違いを比べた際にはオルトランを使用したことがあります。
薬剤を使用すると虫が付かないだけでなく、外側の葉も食害されることなく育つので、結果的に可食部分が増えて、家庭菜園でも環境によっては少量の薬剤を使うのはアリだなとその時に感じました。
それぞれの薬剤が気になる方は下のリンクから見てみてください。
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農薬以外の資材散布
続いて、いわゆる農薬以外でも忌避効果や、被害軽減が見込まれる資材を紹介したいと思います。
今回紹介するのは以下の3つです
・米ぬか
・コーヒー出がらし
・草木灰
まず米ぬかですが、これは忌避剤というよりも、ヨトウムシの大好物になります。米ぬかをタッパーや皿に盛って置いておくとヨトウムシが集まってくるので、簡単に捕殺できるようになります。
また、米ぬかに殺虫剤を混ぜておけば、散布することなく撃退することが可能となりますので、薬剤を散布する事に抵抗感があるという方でも使えるのではないかと思います。
続いてコーヒーについてです。コーヒーはヨトウムシに対して忌避効果を発揮すると言われています。コーヒーを葉に散布することで、食害を予防することができるそうです。
また、出がらしを土に混ぜておくと、土中から追い出す効果があるともいわれていますから、大きな被害が出ている方は試してみるのも良いかもしれません。
最後に草木灰です。草木灰は読んで字のごとく、草や木を燃やして出来た灰です。この灰を葉に振りかけておくと、ヨトウガの産卵防止になると言われています。
また、土に撒いても忌避効果があると言われていますので、試してみても良いのではないでしょうか。
草木灰を使用する上での注意点としては、草木灰はアルカリ性を示す資材となっていますので、栽培する野菜によってはアルカリ性を嫌う物もありますので注意してください。
まとめ
さて今回は、ヨトウムシについて考えてきました。
ヨトウムシはイネ科以外の野菜のほとんどに対して食害し、活動時間も夜という非常に厄介な相手です。
そんな手強いヨトウムシですが、何も対応策が無いのかというとそうでもないと思っていて、私としては以下の3点がお手軽な対策ではないかと思っています。
①:耕起時に幼虫、蛹が居ないかチェックしておく。
②:葉に卵を見つけたらすぐに除去する。
③:フンを見かけたらコーヒー散布。
これらの対策を実施しても被害が収束しない場合には農薬散布を行ってみるのはいかがでしょうか?
初めから農薬散布するのが一番手っ取り早く、楽でメリットも大きいですが、一つの方法として見ていただければいいのではないかと思います。
それでは、最後まで読んで下さりありがとうございました。
のはら菜園 かーくん