みなさんこんにちは。のはら菜園のかーくんです。
のはら菜園日記では、 平日は会社員をしながら週末に兼業農家に挑戦している私の菜園情報や、オススメ野菜・食べ方、農に関連した情報などを中心に幅広く紹介しています 。
さて今回は、畑を借りて野菜を作るのはちょっとハードルが高い、、、という方でも挑戦しやすい、プランター栽培について紹介していきたいと思います。
まずは、プランター栽培導入編としてこの記事では以下の事をわかりやすく紹介していきたいと思います。
- プランター栽培の特徴(畑栽培との違い)
- プランター栽培での重要ポイント(水はけ、通気性が重要)
- プランターの選び方(大きいほうがイイ)
それではよろしくお願いします。
プランター栽培の特徴(メリット・デメリット、畑との違い)
プランター栽培の特徴とメリット
まずはプランター栽培の特徴からお話したいと思います。
プランター栽培の一番の特徴としては、設置場所を自由に選ぶことができて、屋上、ベランダ、軒先など、とても小さなスペースから始めることができる家庭菜園ということです。
最近ではベランダ菜園なんて言葉も聞くようになりましたね。
また、小さなプランターと侮ることなかれ、とても品質の良い野菜を収穫することができます!
また、プランター栽培のメリットとしては、病害虫の発生が畑よりも圧倒的に少なく、また発生したとしても、小規模ですべて手の届く範囲の為、きめ細やかな管理が可能で、被害も最小限にとどめることができます。
他にも、食べる直前に収穫できるので鮮度抜群でおいしい事や、トマトなどは鮮度管理の為、完熟する前に収穫してしまうのが一般的ですが、プランター栽培なら樹上完熟させた抜群においしいトマトを食べることも出来ます。
このように、プランター栽培では畑よりも管理が楽で、おいしいお野菜が食べられるというのが大きなメリットになります。
デメリット
これらに対して、もちろんプランター栽培のデメリットもありますのでご紹介します。
プランター栽培のデメリットは、プランターの容器の大きさという環境上限があるということです。つまり、大きくなれる限界があり、窮屈な環境で成長する必要があるということです。
畑の作物の根は酸素、水、肥料を求めて四方八方に根を広げてどんどん成長を続けます、しかしプランターでは範囲が限定されているため、酸素や水、肥料を求めて自由に根を広げることができません。
つまり、プランター栽培では、このデメリットを人の手で緩和してあげることが重要となります。
プランター栽培での重要ポイント
さて、ここまででプランター栽培におけるメリット・デメリットを紹介してきましたが、プランター栽培における注意点も浮き彫りになってきました。
プランター栽培では生育環境が限定されているため、成長に必要な酸素、水、肥料が植物自身の力だけではどうしても獲得できないということです。
では、どのようにすればいいのか?となりますが、その答えの一つは”用土(プランターに入れる土)”を適切に選ぶ!になります。
どんなところに気を付けて選ぶの??かというと以下の3点になります。
- 水はけ・通気性
- 適度な保水力・保肥力
- 有機質の量
1,水はけの良さ
三点挙げた中でも、水はけ・通気性の良さが最も大切なポイントになります。プランター栽培に限らず、家庭菜園初心者の方は野菜が枯れないか心配になって、水をあげすぎることでかえって根を痛めてしまう根腐れを発病させてしまい、枯れさせてしまうことがあると思います。
この時に重要になるのが、土の水はけのよさや通気性になります。
プランター栽培の場合、毎日土の湿り具合を確認して、その日の水の量を調節するなんてことはなかなかできないと思いますので、水を大量にやっても不要な水分は排出してくれる、水はけ良好な用土を選ぶことが重要です。
2,保水・保肥性の良さ
次に、適切な保水力・保肥力です。保水力はわかるけど、保肥力って?となるかと思いますが、保水が水を保ち続ける能力なのと同様に、保肥は肥料成分を保ち続ける能力になります。
プランター栽培の特徴として土の温度が上昇しやすいというのもあります。これは、屋上、ベランダ、軒先など比較的日当たりの良い場所にプランターを設置することが多いため、沢山太陽の光を浴びることや、土の総量が少ないため、温度上昇も早くなります。
土の温度が高いと、せっかく水をやっても、植物に吸収されることなく蒸発してしまって全く意味がなくなってしまいます。
なので、水分はしっかりと保持いてほしいんです!
ここで、感の言い方は、あれ?さっき水はけの良さが大事って言ってなかった??水はけ良くて、保水もするっておかしくない???って思われる方もいらっしゃると思います。
全くその通りです。でも、土はその両方を見事に解決する方法を思っています。それを”団粒構造”と言います。土の粒が集まって構造を作ることで矛盾を解決してくれます。この辺は難しい内容になるので、今回は割愛しますが、いい土は、水はけ、保水の両方を高いレベルで達成します。
少し話がそれましたが、あと、保肥性も大事になります。肥料の成分は一般的に水に溶けやすいです。植物に吸収される際も水と一緒に入っていきますが、水と一緒にプランターの外に排水もされてしまいます。極力プランターの外に成分を出さない能力が保肥性になります。
3,有機質の量
最後に有機質の量です。有機質??となるかもしれませんが、ホームセンターなどで販売されている園芸用の土の中に、木くずを細くしたものや、ヤシ殻の繊維が入っているものを見たことがないでしょうか?そういったいわゆる硬い土以外の成分が有機質になります。
この有機質ですが、土の通気性や保水性を高めてくれる効果があったり、有機質に住み着いている微生物が、肥料の吸収を助けてくれる効果があったりします。
有機質が含まれていなかったり、ごく少量の場合もありますが、ある程度入っていたほうが良い用土といえると私は考えています。
プランターの選び方
最後にプランターの選び方についてです。
これまでお話してきたように、プランター栽培における弱点は、植物が根を広げられる範囲が限定されていることなので、それだけを考えると大きければ大きいほうがイイということになってしまいます。
ですが、設置場所のスペース制限や、自分が持ち運び不可能な重さにしてしまうと、移動が大変になるので、自分が持ち運べる大きさの中で大き目を選ぶのが良いと思います。
一般的に、45L程度の大きさがあると、作物の種類を選ばずにいろいろな野菜を栽培できるといわれているのでオススメです。
また、新しいプランターを買わなくても、発泡スチロールの底面に穴をあけて再利用してもOKなので、身近にあるもので工夫するのも面白いと思います。
加えてですが、毎日の水やりが面倒で、、、という方には底面給水式のプランターもおすすめです。プランターの底に水貯めておくだけで、勝手に良い水分量になってくれます。これがあると水の管理がとても楽になります。
興味がある方は例としてリンクを貼っておくので参考にしてみてください。
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まとめ
さて、今回はプランター栽培入門編として、プランター栽培の特徴、メリット・デメリット、プランター栽培の重要ポイント、プランターの選び方を紹介しました。今回の内容をまとめると次のようになります。
- プランター栽培のメリット:比較的管理が楽で、おいしいお野菜が食べられる
- プランター栽培のデメリット:栽培環境が整えにくい
- プランター栽培の重要ポイント:土をしっかり選ぼう!ポイントは水はけの良さ!!
- プランターの選び方:大きいほど良い!でも自分で持ち移動できる範囲で。45Lぐらいが汎用性◎
この記事が皆さんのベランダ菜園や屋上菜園の一歩を踏み出す参考になればとても嬉しいです。
この後もプランター栽培についていくつか記事を書く予定にしていますので、また読んでもらえると嬉しいです。
最後までありがとうございました。
続きの記事はこちら⇒【「家庭菜園のサイエンス」プランター栽培-② 肥料編】
のはら菜園 かーくん