みなさんこんにちは!
のはら菜園のかーくんです。
こちらのブログでは、 会社員から兼業農家を経て、サラリーマンが副業になりつつある私が、菜園情報や、オススメ野菜と食べ方、家庭菜園テクニックなど幅広く紹介しています 。(本記事はPRを含んでいます)
さて今回は、私がこれまでに読んだ本の中からオススメを紹介したいと思います。
今回ご紹介する本はこちら↓
野菜作りの「コツ」の化学 「なぜ」がわかると「結果」が出せる 佐倉郎夫 著 講談社
こちらの本を読んでいただくと次のようなことがわかるようになります。
- 野菜作りの基礎知識を一通り知ることができる。
- 上手な野菜作りのポイントをまとめて知ることができる。
著者は明治大学黒川農場特任教授の佐倉郎夫氏です。
佐倉氏は東京教育大学農学部を卒業後、神奈川県農業総合研究所にて環境保全型農業の研究をされた後、民間企業にて有機農業の研究に従事、その後、明治大学黒川農場特任教授をされるなど、長年農学および農業に携わられてきた方です。
本書はそんな長年農業に携わってこられた佐倉氏に質問を投げかけて、それに対して佐倉氏が回答するという流れで進行してゆきます。
質問の総数はなんと120項目にもなります!
質問の例を挙げるとすると、「野菜とはなんですか?」といった、もはや言語化するのが逆に難しくなるような基礎的な内容から、「おいしい野菜を作るコツはありますか?」や「ナスはどうして3本仕立てにするんですか?」など深くマニアックな質問まで含まれています。
また、本書の良いところは、質問に対して答える形式ではありますが、写真や図が多く掲載されていて、農業や家庭菜園に詳しくない人が見ても、「あ、これを準備すればいいんだ!」とか「こうすればいいんだね!」と視覚的に理解が深まる点です。
本書では種の播き方や、栽培途中に行う管理の方法も詳しく書かれているんですが、正直、トマトを初めて育てる人に「脇芽を取りましょう」と言ったところで、どの芽の事を言ってるの??ってなると思います。
ですが、本書はイラストや写真を使って丁寧に解説してくれています。
ほんと”かゆいところに手が届く!”そんな感じの良書になっています。
しかし、初心者目線に合わせた入門書レベルと侮ってはいけないのが本書。
1例を挙げると、pHが低い土壌でのリン酸欠乏が取り上げられています。
本当の入門書であれば、石灰を施肥してpHを調整しましょう。と書いて終わりにしてしまいそうなところですが、本書では、石灰の施肥による矯正は土壌劣化につながるため、あまりお勧めしません。カキ殻やたい肥などを施肥して徐々に改善を図りましょう。と書かれています。
初心者にはハテナマーク?が頭に浮かぶと思いますが、プロ農家の皆さんなら、やっぱりその結論に行きつきますよね~という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も先日、難溶解性リン酸化合物をどのように活用するのか?という記事を目にしました。そこでも、佐倉氏を大方同じ結論に至っていました。
このように、本書は入門書でありつつ、プロ農家も考えの参考にできる。そんな内容になっています。
本書の面白いところを書き始めると、だらだらと長い文章になってしまいますので、私からの紹介はここまでとしたいと思います。
もし、本書が気になった方がおられたら、下にリンクを貼っておきますので、ご確認してもらえればと思います。
電子書籍化もされているようですのでお好きな方をご確認ください。
野菜作り 「コツ」の科学 「なぜ」がわかると「結果」が出せる [ 佐倉 朗夫 ]
価格:1,540円
(2022/12/2 15:55時点)
野菜作り 「コツ」の科学 「なぜ」がわかると「結果」が出せる【電子書籍】[ 佐倉朗夫 ]
価格:398円
(2022/12/2 15:58時点)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
のはら菜園代表 かーくん